Risa Sato さとうりさ

《阿部ちゃん、何かついてるよ》は、2005年「spiral paper no.104」（スパイラル発行）への掲載依頼を受け、制作した作品です。

オブジェ作品と短いストーリーが合わさり、ひとつの作品となっています。当時、自分の作品についてのコンセプト文を書くことがとても苦痛で、その代わりとなるストーリーや漫画を描いていたことがきっかけでした。今でも作品の意味や意図を示さなくてはならないとき、その作品 “らしさ” を損なうことなく、より伝わる方法は何なのかを考えてしまいます。

その後、「六甲ミーツ・アート芸術散歩2017」にて、六甲山山頂での展示機会を得ました。

12年前はテーブルに乗るサイズだった世界が、現実に対応したサイズに生まれ変わりました。 同芸術祭のメインビジュアルになったこともあり、ガーデナーの方々による‘阿部ちゃん’ を囲む花々のアレンジ、ワークショップの開催、グッズの制作などたくさんの人々に見てもらえる仕掛けを作っていただきました。

そのことが、さらに５年後の六甲道駅ロータリーでの再展示へとつながりました。