Risa Sato さとうりさ

旅人がこの空間と周辺を回遊するほんのつかのま、訪れたことのない風景をいくつも思い浮かべる。

そんなことを考えながら制作したインスタレ ー ション作品です。

ここで見ている風景も、いつか見たそれに喩えられては消え、誰かのそれとすり替えられては消え、すぐにしまわれ、次に呼び出されるまで静かに待機するのでしょう。

同じように、架空のドルメンの重量もあなたの記憶にそっとしまわれていることを忘れないでください。

構想・制作をしたこの2ヶ月間、わたしの頭のなかでは［空気］と［巨石］が幾度となく入れ替わり、 そのたび各々の存在を誇示されてきました。

そのせいでしょうか、 今ちょっと腰にきています。

さあ、 共有してください。

（展覧会 『横浜 あの街を歩くー「草枕」のように、手書きの地図でー』ハンドアウトより）